反省点が多め。
別の試験を受けた時の話はこちら。
日商簿記3級を受けてみよう
今回は簿記の試験を受けてみます。
簿記については引用をご参照ください。
簿記は、企業の経営活動を記録・計算・整理して、企業の経営成績と財政状態を明らかにする技能で、この習得度を測るのが、日商簿記検定試験です。
https://kentei.tokyo-cci.or.jp/boki/about/
なぜこの試験を受けようと思ったのかというと、理由がいくつかあります。
人から勧められたから
簿記は普段の仕事と関わることがないですが、会社の経営関係を知るために受けてみてはどうかと勧められました。
以前から気になっていたのでちょうど良い機会だと思い、話に乗ることにしました。
初級か3級のどちらからでも始めてよいと言われたので、私は役に立ちそうな3級を選びました。
できれば日商簿記2級まで受けてほしいようですが、他に取得したい資格があるので検討に留めておきます。
株を買い始めたから
最近は高配当株を少しずつ買い集めています。
とは言っても、あまり知識がない状態で銘柄を選定しているので説得力や安定感がありません。
簿記を学ぶことで少しでも企業の決算書を理解し、自信を持って銘柄を選んでいきたいと思っています。
まずは日商簿記3級をうけることにした
上記の理由により、日商簿記3級を受けることにしました。
貸借対照表や損益計算書は3級で出題されるので、企業の決算書を読む際に活用できそうです。
日商簿記3級の概要についてはこちらのページをご参照ください。
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簿記 3級 | 商工会議所の検定試験
簿記3級のレベル業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」として、多くの企業から評価される資格。基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務…
www.kentei.ne.jp
受験申し込み方法
日商簿記3級は試験会場で回答用紙に書き込む方式と、テストセンターでPCを利用するネット試験方式の2つが存在します。
私は受験日や受験場所の融通が利く、ネット試験を選択しました。
CBT方式とは
コンピュータを使った試験方式のことをCBT方式と呼びます。
日商簿記3級以外にも、情報セキュリティマネジメント試験や基本情報技術者試験もCBT方式で受験することができます。
コンピュータの操作で問題を回答していきます。
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CBTSコールセンター FAQ
faq.cbt-s.com
今回はネット試験を受けるので、CBTS受験者専用サイトにて申し込みをします。
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日商簿記 | CBT-Solutions CBT/PBT試験 受験者ポータルサイト
cbt-s.com
申し込むためにはアカウントの作成が必要になります。
作成後はログイン後のマイページから申し込めます。
注意点ですが、同じCBT方式である基本情報技術者試験で作成したアカウントは使い回すことができません。
日商簿記用にアカウントを作成しましょう。
試験会場はテストセンターなので、アクセスの良い場所を選ぶことができます。
試験日時も選ぶことができます。
試験開始時刻についてですが、予約した日時に試験開始ではありません。
予約日時の30分前から試験を開始することができます。
早く開始させたい場合は、早めに受付を済ませましょう。
受付が予約日時の30分以上前だと受付されない可能性があるので、早すぎる来場にならないようにご注意ください。
勉強方法
私が実際に行った勉強方法について記載しておきます。
勉強時間は1日2時間程度、勉強期間は2ヶ月間です。
簿記の経験が皆無の初心者なので、電卓の使い方から勉強することにしました。
電卓のキーや打ち方を勉強する
電卓の使い方を本で学びます。
主に各キーの役割や指の置き方を確認していました。
最初は利き手じゃないほうの手で電卓を操作し、利き手で回答を記入したほうがよいかと思っていました。
しかし本では「利き手で計算しても問題ない」とのことだったので素直に利き手で電卓操作することにしました。
もちろん回答を記入する際も利き手を使用します。
今回使用した電卓はこちらです。
数字キーが見やすく、打ちやすかったです。
参考書を一周する
購入した参考書を読んだり、練習問題を解いたりして一周しました。
全体の内容を把握したいので完全に理解ができていなくても読み進めていました。
講義動画を一周する
CPAラーニングというサイトで日商簿記3級の講義動画を視聴します。
CPAラーニングは今回使用している参考書をもとに講義内容が構成されているので、参考書の内容を振り返りながら確認することができます。
参考書を読んで把握しているため、講義動画は倍速再生で視聴しました。
参考書を持っていなくても会員登録をすれば無料で視聴することができるので、気になる方は利用してみてはいかがでしょうか。
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CPAラーニング|簿記や会計を完全無料で学ぶならCPAラーニング
www.cpa-learning.com
コース名:日商簿記3級
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簿記学習アプリで問題を解く
全体の把握をしたので、次は仕訳の練習をします。
簿記学習アプリで仕訳問題を中心に解いていきます。
簿記3級 解説付き問題集
iOS版
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「簿記3級 解説付き問題集」をApp Storeで
apps.apple.com
Android版
-
簿記3級 解説付き問題集 - 仕訳入門や学習法も充実 - Google Play のアプリ
基本から分野別、出る順までたっぷり796問題!全問題に分かりやすい解説付き!日商簿記3級を取るならこの無料アプリを今すぐインストール!
play.google.com
「【分野別】仕訳練習」というを全問正解するまで解き続けます。
分からなかった仕訳があった場合は、参考書と講義動画を見返して復習していました。
ネット試験の内容を把握する
CPAラーニングでネット試験の内容や、問題を解く順番を確認しました。
試験は大問が3つ存在しており、解く順番は大問1、3、2の順番で解くことをオススメされていたので素直に従うことにしました。
詳細は講義動画をご参照ください。
コース名:簿記3級ネット試験対策
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CPAラーニング|簿記や会計を完全無料で学ぶならCPAラーニング
www.cpa-learning.com
ネット模擬試験を受ける
毎日1回分のペースで模擬試験を受けていました。
CPAラーニングではネット模擬試験を3回分受けることができます。
どのように出題されるかを把握するためにも、利用することをオススメします。
コース名:日商簿記3級 ネット模擬試験
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CPAラーニング|簿記や会計を完全無料で学ぶならCPAラーニング
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3回分では少なく感じるようであれば、別の問題集でネット模擬試験5回分を受けてみてはいかがでしょうか。
私は問題集を購入し、ネット模擬試験を追加で受けることにしました。
購入した問題集はこちらです。
ネット試験が5回分、筆記試験は8回分が収録されています。
ネット模擬試験の成績についてですが、最初の1回は60点でした。
しかし2回目以降は70点以上だったので8回分も模擬試験を受けなくても十分な点数を見込めます。
私は合格できる自信がついてから、直近で受けられる日時に試験申し込みをしました。
試験内容
CBT方式であるため、テストセンターにて受験しました。
持ち込める私物は身分証明書と電卓です。
ボールペンと白紙2枚は貸し出されます。
白紙を使い切った場合は試験官を呼び出して追加の白紙をもらいます。
ただ、使用する場面は問2(補助簿、減価償却、貸倒損失など)、問3(決算仕訳)なので白紙は1枚で十分だと思います。
問1 仕訳問題
問1は一問一答の仕訳問題です。
問題数は15問です。
簿記学習アプリの問題網羅と伝票からの仕訳ができていれば高得点が狙えます。
問2 補助簿、減価償却、用語問題など
問2は配点が低く、時間がかかります。
一旦飛ばして問3を解いておきます。
問題数は2問あります。
単語の穴埋め問題があれば早く解けますが、減価償却などの計算問題が出ると時間がかかります。
問3 決算仕訳問題
問3は決算仕訳問題です。
問題数は8~10問で、変化します。
問題文を読んで、一旦仕訳をしてから貸借対照表や損益計算書などに反映することで回答となります。
1問ずつ仕訳を書き出し、表に計算した金額を反映していました。
そのほうが仕訳の反映漏れを避けられるので、個人的にはオススメしたい方法です。
また、前問で算出した売掛金で貸倒引当金を算出することがあります。
そうなると全ての仕訳を書き出してから表に反映することが難しいという理由もあります。
合否について
試験が終了した時点で画面に点数がと合否結果が表示されます。
受験申し込みしたサイトのマイページでも即日確認することができます。
合格証明書が欲しい場合は試験を申し込んだサイトへログインし、「CBT申込・結果確認」ページで発行できます。
ちなみに点数は70点でギリギリ合格しました。
模擬試験では90点を超えていたのに、本番は余裕のない試験となりました。
ギリギリの合格となった理由
模擬試験では点数に問題がなかったのに、なぜ本番は点数が稼げなかったのかという話。
理由を記載しておくので心に留めていただけると幸いです。
模擬試験の問3の問題数が8、9問だったのに10問出てきた
ネット模擬試験の問3の出題数は8問か9問のどちらかだったのですが、試験では10問出てきました。
ここから時間配分が狂い始めました。
問3の問題で算出した金額が後続の問題に利用されるものが多かった
前半の問題で仕訳し、表へ反映した勘定の金額を後半の問題で活用している問題が多かったです。
つまり、前の問題で回答が誤っていると後続の問題も誤ります。
前半の問題で間違えたくないので何回も計算確認していました。
そのため、回答に時間がかかりました。
金額の桁数の打ち間違いに怯え過ぎて無駄に時間がかかった
上記の影響もあり、金額入力の打ち間違いというケアレスミスをしたくなかったので慎重に入力していました。
これが試験時間が足りなくなる一番の原因になりました。
「そこまで気にすることなのか」と思われるかもしれませんが、
240,000円 と 24,000円 の足し算で、合計480,000円 と計算してしまうことがあるので油断ならなかったです。
※正しくは264,000円
問2が2問とも計算問題で点数が稼ぎづらかった
問2が用語の穴埋め問題であれば回答時間を短縮できたのですが、今回は2問とも計算問題になっていました。
今回出題された問題は時間がかかるものばかりで試験時間が足りませんでした。
出題内容についての感想
具体的な問題については規約で書くことができないので、出題傾向の感想になります。
CBT方式は問題がランダムに出題されます。
他の受験者と同じ試験を開始しても、解く問題は別々になるということです。
今回は選出された問題の運が悪かったです。
あまり出てきてほしくないパターンの問題ばかりでした。
苦手な問題が全て出題されるという、最悪のケースを想定して勉強すればよかったなと反省しました。
感想
試験は合格しましたが、試験の内容については悔いの残るものとなりました。
ただ、悪い点だけでもありませんでした。
試験時間が残りわずかでも、急いで解いた問題で合格点に届かせることができました。
諦めないことが大切だと感じる機会にもなりました。
試験の攻略についてですが、全体的には仕訳が書けるかが肝になります。
期中仕訳と決算仕訳の違いを把握し、書けるようになれば合格できると思います。
回答時は金額の桁数を間違えたり、勘定を逆に書いたりというケアレスミスにはご注意ください。
一旦記入し、一通り解き終わった後で見直したほうが時間を無駄に消費せずに済みます。
受験される方は私のように時間が足りなくならないように頑張ってください。
今回の資格勉強により、企業の資産や負債を把握しやすくなりました。
最近は新NISAなどが盛り上がっており、経済の知識があったほうがよい時勢だと思います。
気になる方は勉強してみてはいかがでしょうか。