2022/7/2、KDDI通信障害が起こりました。
外でデータ通信ができないまま過ごし、完全復旧したのが2022/7/5でした。
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https://news.kddi.com/important/news/important_202207051022.html
news.kddi.com
私はau回線SIMを使用していたので、この期間はキャッシュレス決済ができなくなりました。
使用しているSIMについてはこちら
当時は運よくWi-Fiのある環境にいたので困ることがほぼありませんでした。
しかし仕事や旅行などの外出時に同じ通信障害が起こらないとは限りません。
また通信障害が起きれば同じ問題が起こります。
ということで、いつ起こるかわからない通信障害の対策を考えることにします。
障害復旧までの通信状態を設定する
もし通信障害が起こったときに、どのような状態でありたいか。
私は普段通りの生活を維持できる状態にしたいです。
外で交通情報を確認し、キャッシュレス決済ができれば「普段通りの生活を維持できる状態」とします。
このあたりの条件は個人差があるので明確にしておきたいポイントです。
通話ができるとか、大量の通信ができるとか。
今回は私自身の要望を軸に、SIMを選ぶための条件を作りました。
- データ通信のみ使うことができる
- 最低一週間はデータ通信できる
- 年間料金が6000円以内である
理由も書いておきます。
データ通信のみ使うことができる
私は普段の生活でほぼ通話をしていません。
検索、読書、キャッシュレス決済ができればよいのでデータ通信専用SIMが最有力になります。
通話付きでも同じように使用できますが、通話付きのほうが料金が高いので候補から除外します。
最低一週間はデータ通信できる
通信障害が何日続くことを想定しているか。
通信量はどの程度必要か。
この2点を決めることでSIMの通信量を決めます。
長期間を設定すれば必要とする通信量が増えます。
先日の通信障害は復旧まで3日かかったので最低限3日分の通信量を考えたほうがよさそうです。
さらに復旧に時間がかかったとしても1週間分あれば十分だと思います。
今回は長めの1週間分を設定します。
次に通信量をどうするか。
外出時の通信量を基準にして決めます。
外出かつ通信が多いときは1日0.2GBくらいのデータ通信量になります。
1週間使い続ければ 1.4GB(0.2GB × 7日)です。
探すSIMはデータ通信専用、かつ最低でも1.4GB使えるものと決めました。
年間料金が6,000円以内である
サブSIMの維持費はできる限り少なくありたいです。
現在の通信費は月額1,000円ちょうどくらいなので、相対的にもっと安くするとなるとサブSIMは月額500円未満に抑えたくなります。
500円を超えても安い部類だとは思いますが、現在より費用がほぼ2倍になるので避けたいところ。
12ヵ月で6,000円以内が予算です。
そこで基本料金が0円、または月額料金が安いSIMを選ぶことにします。
これなら平常時の月額料金最低限、通信障害時にデータ通信量を追加するという方法で年間通信費は6,000円以内にできると思います。
障害に備えたSIMの選択肢
利用したいSIMの条件を整理すると以下の通りになります。
- データ通信のみ
- 通信量は月1.4GB以上使用可能
- 年間費用は6,000円以内
この条件に合ったSIM、プリペイドSIMからピックアップしてみます。
検討中のSIM
SIMで安いと思ったのは「HIS Mobile」と「povo」です。
HIS Mobile
docomo、SoftBank回線対応のSIMを選択できます。
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格安SIM・SIMカード一覧 | 格安SIM(スマホ)ならHISモバイル
HISモバイルの格安SIM・格安スマホは、月額プランと、気軽に使いたい方向けのプリペイドSIMがあります。月額プランは音声通話付きのSIM・データSIMがあり、NTTドコモ回線・ソフトバンク回線です。 ...
his-mobile.com
データ通信は従量制、定額制の2つのプランがあります。
- ビタッ!プラン
- データ定額440プラン
各パターンの年間費用を比較してみます。
通信障害は年一回発生することを想定しています。
2回以上発生を想定していない理由ですが、複数回発生するなら回線を乗り換えたほうがいいからです。
従量制
パターン① 通信障害が起きない
12ヵ月すべて月0.1GB以下。
198円 × 12ヵ月= 2,376円
パターン② 通信障害が1回発生(1ヵ月分)
1ヵ月分のみ0.1GB超え使用、他は月0.1GB以下。
770円(0.1GB超え2GB以下使用)+ 2,178円(198円 × 11ヵ月)= 2,948円
パターン③ 通信障害が月跨ぎで1回発生(2ヵ月分)
2ヵ月分0.1GB超え使用、他は月0.1GB以下。
1,540円(770円 × 2ヵ月)+ 1,980円(198円 × 10ヵ月)= 3,520円
一番費用のかかるパターン③でも3,520円なので許容範囲です。
定額制
パターン① 通信障害が起きない
12ヵ月すべて月1GB以下。
440円 × 12ヵ月= 5,280円
パターン② 通信障害が1回発生(1ヵ月分)
1ヵ月分のみ1GB超え使用、他は月1GB以下。
580円(1GB超え3GB以下使用)+ 4,840円(440円 × 11ヵ月)= 5,420円
パターン③ 通信障害が月跨ぎで1回発生(2ヵ月分)
1ヵ月目1.2GB使用、2ヵ月目0.2GB使用、他は月1GB以下。
※ 1ヵ月目、2ヵ月目は合計1.4GB、かつ高額になる組み合わせにしています。
580円(1ヵ月目) + 440円(2ヵ月目)+ 4,400円(440円 × 10ヵ月)= 5,420円
従量制よりは高くなりますが、予算の6,000円以内なので許容範囲です。
月跨ぎで通信障害発生しても料金が変わらない点が良いです。
平常時に使わない場合は従量制のほうが安い
比較した結果、従量制のほうが安いことがわかりました。
平常時に全く利用しないことが前提であるため従量制が良さそうですが、月1GB以下でデータ通信を利用したい場合は定額制もアリだと思います。
povo
au回線対応のSIMです。eSIMもあります。
私のメイン回線がauなので検討対象外になりますが、メモ程度に入れておきます。
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【公式】povo2.0|基本料ゼロから始めるau回線の格安スマホプラン
povo2.0は基本料0円の格安スマホプラン。au回線だから速度もエリアも品質も安定!eSIM対応、期間縛りなし、事務手数料なし、データ使い放題もトッピングが選べて、5Gにも対応!乗り換えにおススメ!
povo.jp
基本料金は0円です。
しかし年間費用は0円ではありません。
180日に1回は回線を使用しなければ利用停止になるので最低限のデータ使用料金は発生します。
パターン① 通信障害が起きない
半年に一回のデータ利用、他は利用しない。
330円(データ使い放題(24時間)) × 2ヵ月= 660円
パターン② 通信障害が1回発生(1ヵ月分)
7日間で1.4GB使用、半年に一回のデータ利用、他は利用しない。
390円(データ追加1GB(7日間))× 2GB分 + 330円(データ使い放題(24時間))= 1,110円
パターン③ 通信障害が月跨ぎで1回発生(2ヵ月分)
月跨ぎの7日間で1.4GB使用、半年に一回のデータ利用、他は利用しない。
※ 1ヵ月目、2ヵ月目は合計1.4GB、かつ高額になる組み合わせにしています。
390円(データ追加1GB(7日間))× 2GB分 + 330円(データ使い放題(24時間))= 1,110円
年間費用が660円なのでサブ回線としては優秀だと思います。
メイン回線がdocomoかSoftBank、サブ回線はau回線であるpovoの組み合わせが良さそうです。
SIMのメリット、デメリット
メリットのみを見て利用しても、結果的に無駄な費用だったと後悔するかもしれません。
デメリットも確認して納得した上で利用したいですね。
メリット
突然の通信障害になってもSIMを替えるだけですぐ通常通りに使用できるようになります。
使用できない時間が無いほうがよい場合はSIM契約が向いています。
デメリット
基本料金が発生するSIMの場合は月々の利用料金も発生します。
いつ通信障害が発生するのかわからないまま何年も利用料金を払い続ける可能性もあるので、数日のために払い続けることが嫌な方には向いていないです。
SIM契約時の手数料や解約違約金など、利用料金以外の支払いも念頭に置いたほうがよいです。
保険みたいなものですね。
ありえないとは思いますが「メイン回線のauもサブ回線のSoftBankも通信障害が発生し、docomo回線は大丈夫でした」という状況になるとサブ回線の意味がなくなるというリスクもあります。
その場合は諦めるか、後述のプリペイドSIMを検討することになります。
検討中のプリペイドSIM
プリペイドSIMとは決められた有効期限、データ容量まで使用可能なSIMです。
プリペイドカードのSIM版です。
買い切り型なので通信障害のときだけ利用するということができます。
以下に載せているプリペイドSIMは今回設定している条件に合わせたものです。
HIS Mobile
SIMで紹介しましたが、プリペイドSIMもあります。
docomo回線で、利用開始から8日間有効です。
データ容量は無制限で税込2,500円。お安いと思います。
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HIS Mobile ONLINE SHOP 商品詳細【国内(ドコモ)/データ/8日間/無制限】
store.his-mobile.com
SoftBank回線もあるので状況に合わせて回線を選ぶことができます。
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HIS Mobile ONLINE SHOP 商品詳細【国内(ソフトバンク)/データ/8日間/無制限】
store.his-mobile.com
パロットビーク
パロットビークという会社名です。
プリペイドSIM販売やモバイルWi-Fiルーターの貸し出しを行っているようです。
SoftBank回線で、有効期限内は有効になっています。
試しに購入した日は 2022/7/29、有効期限は 2022/11/25 です。
データ容量は3GBを選んでいますが、10GBもあります。
HIS Mobile より安いのでSoftBank回線を選ぶ場合はこちらを選択してもいいかもしれません。
docomo回線もあります。
10GBで90日間有効のようです。
au回線のプリペイドSIMが見当たらない
メインがau回線なので世話になることはないでしょうけど、一応探してみました。
ほとんどがdocomo、SoftBank回線でau回線は見当たりませんでした。
Amazonで一応ありますが、見た感じの性能に怪しさを感じたので載せません。
プリペイドSIMのメリット、デメリット
プリペイドSIMもメリット、デメリットがあります。
SIMとは対照的なので自身と合ったほうを選択したいです。
メリット
通信障害が発生してから購入する方針であれば、通信障害が発生しない限りは費用が0円です。
買い切り型なので解約や違約金が発生しません。
また、通信障害のたびに回線を選択して購入することができます。
au回線とdocomo回線が同時に通信障害が発生したからSoftBank回線を選択するということができます。
プリペイドSIMを購入するまでの通信ができない時間があってもよい場合は選択してもよいと思います。
デメリット
プリペイドSIM自体は割高な料金です。
通信障害のために常備するとSIM契約より年間費用が高くなりやすいです。
通信障害が発生してから購入となると使用できない時間が何時間かあります。
郵送にしても、店舗購入にしても、すぐ手に入る保証もありません。
即時の回線切り替えがしづらいことがデメリットです。
嫌な場合はSIM契約のほうがよさそうです。
検討した結果
SIM、プリペイドSIMを見てみました。
私はできるだけ低価格で済みそうなプリペイドSIMが良いと思いました。
しかし生活環境が変わればSIMを選択する可能性は大いにあります。
外出する頻度が増える場合は通信量が増えます。
データ容量の追加も兼ねて定額のデータ通信SIMを契約するかもしれません。
今はプリペイドSIM、通信量が増えたらSIMを選択しようと思いました。
プリペイドSIMは実際に試す予定
いくつかのSIMを挙げましたが、あくまで私自身の要望に合ったものを探した結果となります。
来るかもしれない通信障害のために、個人に合ったSIMを検討してみてはいかがでしょうか。
紹介だけしても実際に使えるかわからないので試用してみます。
すでにプリペイドSIMを買っています。
せっかくなので使えるか怪しいものも買っています。
使用感についてはまた後日。