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【日記】手作りツールを使用し、インプレゾンビ関連アカウントを1週間で8,000個ブロックしてみた

2024年7月27日

1週間かけてブロックした方法と感想について。

インプレゾンビについて

インプレゾンビをご存知でしょうか。

インプレゾンビとは、X(旧Twitter)に生息するアカウントのことです。

X(旧Twitter)では認証アカウント登録することで収益を得ることができます。
インプレッション(閲覧数)が多いと収益も多くなります。

そのため、閲覧数が多いアカウントにリプライすることで自身のポストの閲覧数を伸ばそうとしてきます。
1つだけならいいのですが、実際は多くのアカウントが連続してリプライをしており、ポストの返信一覧がインプレゾンビだらけになっています。
これが一番の問題ですね。

実物のインプレゾンビ

インプレゾンビの特徴

インプレゾンビの特徴としては以下が挙げられます。

  • アカウント名に認証バッジが付与されている
  • 東南アジア圏のアカウントが多い(特にインド)
  • インプレゾンビ同士がフォローし合っている
  • フォロー数、フォロワー数が多い(1000アカウント単位)
  • インプレゾンビ活動以外にも日常アカウントとしても使用されている
  • botではなく人力で返信している

観察して思ったことですが、インプレゾンビ活動は日本で例えると「ポイ活」です。
雀の涙のような収益を搔き集めようとしている部分が似ています。

あと過去のインド旅行の所感なのですが、現地の方は基本的に遠慮がないです。
商品を意地でも売ろうとしますし、相手の事情を気にしないです。
あちらに悪気はありません。

文化の影響もあり、インド圏のインプレゾンビはインプレゾンビたり得るのだと思います。

インプレゾンビを排除しよう

インプレゾンビ自体は以前から存在していますが、2024年7月の中旬からインプレゾンビが特に多くなりました。

こちらとしてはインプレゾンビの金策に付き合うつもりはありませんし、何より閲覧時に邪魔になります。

ということでインプレゾンビが表示されないように対応していきましょう。

現在は以下のような対応方法があります。

  • Google Chromeの拡張機能を使用する
  • ミュートするキーワードを登録する
  • インプレゾンビアカウントをブロックする

私は「インプレゾンビアカウントをブロックする」ことを中心に対応しています。

Google Chrome の拡張機能を使用する

現時点では一番手っ取り早いと思います。

Google Chrome の拡張機能である「x-zombie-killer」を追加するだけでインプレゾンビが表示されなくなります。

x-zombie-killer - Chrome Web Store
x-zombie-killer - Chrome Web Store

chromewebstore.google.com

chromeウェブストアの「Chromeに追加」ボタンを押下することで追加できます。

追加後はGoogle ChromeからX(旧Twitter)を利用するとインプレゾンビが表示されなくなります。
ページの右上には消したゾンビの数が表示されるようになります。

メリット

一番のメリットは導入が簡単という点です。
既に作成されたツールを使用するだけなのでお手軽にインプレゾンビを非表示にすることができます。

最近はダウンロード数がうなぎ登りとのことで、知名度も高くなっています。
大人数に利用されているという安心感もあります。

デメリット

デメリットは2点あります。
どちらもスマートフォン関連です。

一点目はスマホアプリのGoogle Chromeには拡張機能を追加できないことです。

Androidの場合は「Kiwi Browser」というブラウザアプリをインストールすれば拡張機能が利用できるようです。
Kiwi Browser に「x-zombie-killer」を追加し、Kiwi Browser からX(旧Twitter)へログインすることでインプレゾンビを非表示にすることができます。

Kiwi Browser - Fast & Quiet - Google Play のアプリ
Kiwi Browser - Fast & Quiet - Google Play のアプリ

キウイブラウザは、強力なポップアップブロッカーとAndroid用の高速ブラウザです

play.google.com

対して iOS を利用されている方へ。
iOS版の「Kiwi Browser」は存在していないので、iPhoneで「x-zombie-killer」を利用することができせん。

日本ではiPhoneユーザが多いので「x-zombie-killer」を利用できる人が限られてしまいます。

二点目は公式アプリに拡張機能を適用できないということです。

昔であればAPIを利用して公式とは別のアプリを作成して拡張機能を追加できたかもしれません。
しかし現在はAPIを利用するためには使用料金を支払う必要があります。
高額な使用料金のため、クライアントと呼ばれる第三者が作成したTwitterアプリは無くなってしまいました。

「x-zombie-killer」はあくまでブラウザに対する機能です。
公式アプリを使用する場合はいつも通りインプレゾンビが表示されることになります。

ミュートするキーワードを登録する

インプレゾンビの大半は東南アジア周辺のアカウントです。

ということでミュートするキーワードに東南アジア圏の文字を登録しましょう。

こちらのリンクからミュートするキーワードの設定ができます。

x.com
x.com

x.com

ミュート対象の文字はアラビア文字、サンスクリット文字、デーヴァナーガリ文字、(古)マラーティー語です。

メリット

文字をミュートにしているのでタイムラインに東南アジア圏の言語が表示されなくなります。

インプレゾンビとは無関係のアカウントも非表示になってしまいますが困ることはありません。

デメリット

こちらもデメリットが2点あります。

一点目はミュートを設定できるキーワードの数が少ないということです。

ミュート登録できるキーワードの数は200個が上限です。
登録したい単語が多い場合は厳選する必要があります。

他にも登録したい単語があるのに200個は少な過ぎます。
1000個は欲しいです。

二点目はミュートした文字以外の言語、絵文字などのポストを排除できないということです。

例えば日本語、英語、それ以外の言語、絵文字のみのポストです。

東南アジア圏のインプレゾンビが国外のポストをコピーしていることが多く、その場合はミュートすることができません。

インプレゾンビは日本人にも存在しています。
主に投資系のアカウントがインプレゾンビですね。

インプレゾンビのポストのパターンは幅広く、文字をミュートするだけで対応しきれないのが現状です。

インプレゾンビアカウントをブロックする

シンプル。
インプレゾンビアカウントをブロックします。

ブロックしたアカウントはタイムラインに表示されなくなります。
ミュートという機能もありますが、配慮をする気がないのでブロックします。

メリット

元から存在している機能なのでブラウザ、スマホアプリに関係なく非表示にすることができます。

自身が非表示するという判断を下しているため、無関係のアカウントが非表示になるという事態が起こりません。

デメリット

一つひとつのアカウントにブロック操作をするので時間がかかります。

また、インプレゾンビのアカウント自体が多いので少量のブロックは焼け石に水になります。

インプレゾンビをブロックするツールを作成しよう

インプレゾンビ対策は複数ありますが、個人的にはインプレゾンビをブロックすることが有効だと思っています。
プラットフォームに制限されず、ブラウザからもアプリからもインプレゾンビを消し去ることができるからです。

ただ、一つひとつブロック作業を続けるのは骨が折れてしまいます。
同じ操作を延々と行うストレスもあります。

ならばブロック作業を自動化しよう。

作業内容としては単純なので「できるだけブロック作業を自動化する」という目的でツールを作成することにしました。

インプレゾンビを探す作業を自動化することは難しいので、そちらは手作業です。
インプレゾンビを手作業で探し、自動でブロックするという分業体制で進めていきます。

ツールの要件

ツールを作成するにあたってルールを決めます。
ルールがフワフワ状態で作り始めると目的から脱線したものを作りかねないからです。

X(旧Twitter)のプログラム書き換えはしない

APIは使用料金が発生するので利用しません。

最初はJavaScriptなどをブラウザに組み込んで自動実行する方法を考えていました。
しかし問題がありまして、X(旧Twitter)にbotとして検知されてアカウント凍結になるかもしれません。
凍結だと本末転倒になってしまうので今回は見送りとしました。

ブロックするアカウントの範囲はインプレゾンビ自身と認証済みフォロワー

ブロックする対象は基本的に返信一覧に集合しているインプレゾンビですが、そのインプレゾンビをフォローしている認証済みアカウントもブロック対象にします。

理由はインプレゾンビ同士がフォローし合っているからです。

中にはインプレゾンビではないアカウントが混じっていますが「インプレゾンビをフォローしている時点でブロックしても問題ない」のが私の見解です。

複雑な作り込みはせず、多少の手作業は厭わない

ツールはブロック作業を補助するために作成します。

完璧で様々なパターンを網羅できるツールが理想ですが、作成に時間がかかってしまいます。

私は即座にブロック作業を始めたかったので最低限のプログラムで少しの手作業で問題解消できるツールを作成することにしました。
実際、ツールの初期版は2時間程度で作りました。

用意するもの

今回利用するソフトは以下の通りです。

Google Chrome

有名なブラウザです。

Microsoft Edge でもいいですが、普段からGoogle Chrome を利用しているのでChrome にします。

Google Chrome をダウンロードしてインストールする - パソコン - Google Chrome ヘルプ
Google Chrome をダウンロードしてインストールする - パソコン - Google Chrome ヘルプ

Google Chrome は無料の高速ウェブブラウザです。ダウンロードの前に、お使いのオペレーティング システムに Chrome が対応しているかどうかと、その他すべてのシステム要件が満たされている ...

support.google.com

Microsoft Excel

ブロック対象のアカウントIDを抽出するために使用します。

Excelに似たアプリは複数ありますが、今回はマクロを書くのでExcelを使用しています。

Excel自体はAmazonで購入しました。
永続版で、時期によってはセールで安く販売されています。

ChatGPT

ChatGPT は指示した内容に応えてくれるチャット式のツールです。

今回はマクロを代わりに書いてもらいました。
プログラムを書く時間を短縮でき、とても便利です。

https://openai.com/index/chatgpt/
https://openai.com/index/chatgpt/

openai.com

Power Automate

メイン処理を実行してくれるソフトです。

ブラウザのリンクのクリック、Excelの操作などを自動で行ってくれます。
マウス操作などの手作業を代わりに実行してくれるので便利です。

無料なので気軽に利用できます。

https://www.microsoft.com/ja-jp/power-platform/products/power-automate
https://www.microsoft.com/ja-jp/power-platform/products/power-automate

www.microsoft.com

実際に作成し、使用してみる

なんやかんや2時間くらいでツールを作成しました。
ブロック作業の途中で改良しているので合計4時間くらいかかっていると思います。

作成したツールは以下の順序で使用します。

インプレゾンビリストを探す

まずインプレゾンビを探します。
インフルエンサーなどの人が集まるアカウントに存在しているので簡単に見つかります。

このツールのいいところは探す作業が手作業なところです。
和製のインプレゾンビも対象にすることができます。

逐一探すのが面倒な場合はリストを作っておきます。

認証済みフォロワーを表示する

インプレゾンビのフォロワー欄を表示します。
タブは「認証済みのフォロワー」です。

画像の黄色枠に囲まれているアカウントがブロック対象です。
「ブロック中」のアカウントは対象外です。

ブロック対象のアカウント一覧

クリップボードへコピーする

ショートカットキーを使用してクリップボードへコピーします。

Ctrl + A で全選択、Ctrl + C でコピーします。
マウスで選択範囲を指定する必要はありません。

全選択された状態の認証済みフォロワー一覧

ブロック処理を実行する

クリップボードへコピーしたまま、Power Automate のブロック作業フローを実行します。
再生ボタンを押すことで実行できます。

これでブロック作業フローが実行され、対象のアカウントは全てブロックされました。

ブロック後の認証済みのフォロワー一覧は画像の通りです。

大元のインプレゾンビもブロックできています。

仕様について

簡易的にはなりますが、ツールの内容について説明します。

Power Automate のブロック作業フローを実行すると、画像のようなフローが実行されます。

フローの最初にExcelファイルを開き、クリップボードにコピーした認証済みのフォロワー一覧を貼り付けます。

その後にマクロを実行し、ブロックしていないアカウント名のみを残すように編集します。

画像はアカウント名のみ残した状態です。
3アカウント表示されていますが、全然ブロックしていない状態であれば約20アカウント表示されます。

最後尾の「終了」は目印用です。

Excelの未ブロック一覧をもとに、インプレゾンビのプロフィールページを表示し、ブロック操作をします。

ExcelのA1から「終了」までセルが移動するとブロック作業が完了します。

ツールの説明は以上です。

ツール使用時の注意点

ブロック作業時は大量のアカウントをブロックするため、様々な制限をX(旧Twitter)から掛けられることがあります。
例をいくつか紹介します。

リスト機能にアカウントを追加し、リストのアカウントをブロックし続けると追加できなくなる

逐一インプレゾンビを探すのが面倒だったのでインプレゾンビ用のリストを作成していました。
後で追加したアカウントをまとめてブロックするほうが楽です。

ですが、まとめてブロックを続けていると制限がかかり、新規のインプレゾンビをリスト追加できなくなりました。
追加操作はできますが、実際には追加できていないということが起こります。

こちらは2日ほどで正常に戻ります。

ブックマークし過ぎるとブックマーク機能を封鎖される

リストが封じられてしまったので代替案でインプレゾンビのポストをブックマークすることにしました。

しかし使い始めて1日で制限がかかりました。
過去のブックマーク含めて表示されなくなりました。

3日経っても元に戻らないのでブックマークをリスト代わりに使用することはオススメしません。

1日の表示上限に達してしまう

アカウントのブロック作業をしていると一日の投稿表示上限に達することがあります。
その場合はタイムラインにポストが一切表示されなくなります。

表示上限の関係により、ブロックは1日12,000個が限界です。
ブラウザからポストを表示できなくなりますが、スマホアプリからは普段通りに利用することができます。

表示制限は毎日23時以降にリセットされているようです。
その時間以降はブラウザから普段通りにX(旧Twitter)を利用できるようになります。

連続でブロックし続けると数分間アカウントを表示できなくなる

30アカウントほどブロック作業をしているとフォロワー一覧やポストが表示制限されます。

こちらは一時的なもので、5分ほど置いておくと再度ブロックができるようになります。

突然ログアウトになる

数百アカウントをブロックしていると突然ログアウトされることがあります。

再度ログインをすれば通常通り利用することができます。

ロボット認証が発生することがある

ブロック作業を続けていると時々botの疑いをかけられます。

突然画面にロボット認証画面が表示されます。
半分手作業なのでロボット認証も柔軟に対応できます。

認証後は通常通り利用することができます。

ツールを使用して8,000ブロックした

ツールを作成したので一週間でいくつのアカウントをブロックできるのか試してみました。
7日間インプレゾンビをブロックし続けます。

そして計測終了時のブロック数は画像の通りになりました。

元々のブロック数は7,200だったのでインプレゾンビ関連のアカウントを8,000個ブロックしたことになります。

体感で一番インプレゾンビが集まっていたアカウントは「ライブドアニュース」でした。
VTuberもインプレゾンビが多かったです。

x.com
x.com

x.com

8,000ブロック後のタイムライン

8,000アカウントをブロックした後はどうなったか。

体感としては7月中旬のインプレゾンビ大発生前に戻りました。

大したことないと思われるかもしれませんが、インフルエンサーの返信一覧に5人程度のインプレゾンビがいる程度です。
返信数が100を超えて表示されているのに対し、返信一覧に表示されるアカウント数は20に満たないです。

このことからインプレゾンビが大量発生し、一般アカウントの返信数が大幅減少していることがわかります。

ブロック作業をした感想

私個人の感想ですが、ブロック作業後はかなり快適になりました。

インプレゾンビの表示数が減ったからという理由が第一にありますが、その気になれば一斉ブロックという手段がとれるという心の余裕ができたことも大きいです。

ブロック作業について他の人にオススメできるかというと、難しいです。
万人にオススメはできません。

なぜかというと、ブロック作業の時間がかかるからです。

インプレゾンビを探す、ブロックをするという一連の作業時間は短いですが、インプレゾンビのアカウントの数だけの量を対応するので作業合計時間は結構大きくなります。

単純作業に耐えられて、かつインプレゾンビを全員ブロックしたい意思がある方にはオススメします。

インプレゾンビの撲滅は難しい

インプレゾンビを完全に表示させないようにできるかというと、難しいですね。
あまりにもアカウントの数が多いです。

インプレゾンビはSNSという機能を損なわせています。
本来であればX(旧Twitter)運営がインプレゾンビ問題の対応をすべきだと思っています。
そして対応はされないとも思っています。

私は既に見限っているのでSNSは Bluesky をメインで利用しています。

とは言っても情報収集のためにX(旧Twitter)を利用しているので捨てることもできずの状態です。
歯がゆいです。

私は今後もメンテナンスとしてインプレゾンビのブロックを続けていこうと思います。
快適インターネットを目指して。

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