筆記方式の時代よりも受けやすくなった印象です。
受験方式が変わった基本情報技術者試験を受けてみよう
基本情報技術者を受ける理由について。
2020年に様々な出来事があったため、基本情報技術者試験の受験方式が変わりました。
それと同時に試験の内容も変わってしまいました。
特に午後問題の内容が大きく変わっており、筆記試験だった頃の勉強方法は使えなくなっています。
勉強方法が手探り、かつ新方式となった基本情報技術者試験に受かることができるのか試したくなったので、今回受験する運びとなりました。
あとは資格を碌に持っていない状態なので箔が欲しいという理由もあります。
基本情報技術者試験とは
基本情報技術者試験はIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が主催する試験です。
国家試験です。
情報系の勉強や仕事で関わっている方によく知られています。
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基本情報技術者試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
www.ipa.go.jp
元々は年に2回開催の筆記試験だったのですが、2020年の秋季試験以降はCBT試験に変更されました。
CBT方式とは
コンピュータを使った試験方式のことをCBT方式と呼びます。
基本情報技術者試験以外にも、情報セキュリティマネジメント試験や日商簿記3級もCBT方式で受験することができます。
コンピュータの操作で問題を回答していきます。
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CBTSコールセンター FAQ
faq.cbt-s.com
受験申し込み方法
CBTS受験者専用サイトにて受験申込をすることができます。
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【CBT】基本情報技術者試験(FE) | CBT-Solutions CBT/PBT試験 受験者ポータルサイト
cbt-s.com
申し込むためにはアカウントの作成が必要になります。
まずはアカウントを作成しましょう。
アカウント作成後、ログイン後のマイページから申し込むことができるようになります。
受験場所は選ぶことができます。
自身の都合に合わせて選びましょう。
ただ、直近の予約は満席となっていることが多いので受験予定日の1ヶ月以上前から予約したほうが無難です。
受験日時も選ぶことができます。
筆記試験だった当時は午前、午後と分かれていました。
対してCBT方式では午前、または午後にまとめて科目A、科目Bを受けることができます。
受験開始することのできる時間帯は受験場所に依存するので、自身の受けたい時間帯を受け付けているテストセンターを選んでください。
個別に試験を開始するので、受験者が同じ時間に集まって同時に開始することはありません。
勉強方法
勉強時間は1日1時間程度、勉強期間は2ヶ月でした。
過去問題や問題集は一周分の勉強をしています。
科目Aと科目Bの勉強時間の比率は7:3ほどです。
プログラムの実装経験があるので科目Bの勉強は少なめにしています。
科目Aの勉強方法
過去問道場のみを利用しました。
出題形式は筆記試験の午前問題と変わりありません。
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基本情報技術者過去問道場🥋|基本情報技術者試験.com
www.fe-siken.com
勉強範囲は以下ページの全項目チェック「★おすすめ」を選択したときにチェックされた試験期間です。
チェックされた試験期間は一通り問題を解いています。
その後に不正解の問題や未回答の問題は再度解くようにしました。
科目Bの勉強方法
以下参考書で勉強しました。
購入する際は新版を選ぶようにしましょう。
科目Bではプログラム問題が80%、セキュリティ問題が20%です。
私は主に疑似言語のプログラムの読み方、書き方を勉強することにしました。
練習問題ではメモ用紙にプログラムの流れを書き出す練習を重点的に行います。
個人的にはリスト処理の問題が苦手でした。
単方向リストや双方向リストといったポインタの付け替え関連に馴染みがなかったからです。
リスト処理の問題は参考書の解き方を確認しながら書き出す練習をしました。
リスト処理以外は普段の業務のようにJavaで処理の流れを書いて解きました。
参考書を読んだ限り、プログラム問題は現場で実装している内容と難易度があまり変わらなかったので、あとは自身の実力頼りとしました。
セキュリティ問題は参考書の練習問題を解き、その後は科目Aのセキュリティ系の過去問題を解いていました。
試験内容
CBT方式であるため、テストセンターにて受験しました。
開始時間はテストセンターで予約できる時間帯となっており、午前/午後といった分け方がされていません。
今回は12:00開始の予約をしていましたが、11:30から準備が出来次第開始することができました。
科目Aと科目Bの間に10分間の休憩があります。
数分の休憩で十分であれば、10分以内に休憩を終えて科目Bを始めることもできます。
貸し出される物はペンと白紙と耳栓です。
白紙は1枚のみで、新しい白紙が欲しい場合は試験官を呼ぶことで交換してもらうことになります。
渡した紙は試験官に回収され、戻ってくることはありません。
メモ書きの扱いについてはテストセンターによって異なる可能性があります。
もしかするとホワイトボードに書くことがあるかもしれないので、あくまで一例と認識いただければと思います。
科目A
午前問題と同じく一問一答で4択問題です。
過去問題と全く同じものが出題されることがあるので、過去問題を勉強しておくとよいです。
科目B
科目Bは筆記試験だった頃の午後問題と大きく異なります。
疑似言語のプログラム問題が80%、セキュリティ問題が20 %という配分になっています。
問題数は20問で一問一答となっています。
プログラム問題について
メソッドの呼び出し、if文やfor文などの実装経験があれば解ける問題が多いです。
具体的な値を当てはめて、処理の流れを書き出していくと答えがわかるようになっています。
面倒ですが下手に省略しないように書きましょう。
リスト処理は単方向リストや双方向リストといったポインタが絡んだものが出題されます。
Javaのリストとは違うため、私のようにJavaしか学んでいないような方は仕様の違いを確認したほうがよいです。
リスト処理の問題数は少なく、解くのに時間がかかりそうであれば他の問題を優先することをオススメします。
セキュリティ問題について
問題数が4問のみ、かつ計算が不要なので早めに解いておきたいところです。
難易度としては、科目Aに出題されるような内容が多いです。
ログインの不正対策やアクセス権限関連を覚えておくとよさそうです。
事前に問題を解いて対策したい場合は情報セキュリティマネジメント試験の午後問題を解いてはいかがでしょうか。
参考書の練習問題に情報セキュリティマネジメント試験の問題が混ざっているので参考になるかと思います。
(実際は小問が存在しない)
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情報セキュリティマネジメント試験 【午後対策】情報セキュリティ問題のまとめ
www.sg-siken.com
合否について
科目Bを終了した時点で、画面に点数が表示されます。
受験申し込みしたサイトのマイページでも即日確認することもできます。
合否の確認はできますが、正式に合格発表されるのは翌月の中旬になります。
そして合格証は翌々月の中旬に発送されます。
私は点数も問題なし、翌月の合格発表でも合格となりました。
感想
全体的には気軽に受けやすい試験だと感じました。
午前問題、午後問題と比べて問題数と試験時間が短くなったことが大きいです。
試験開催日も年2回から都度開催となったため、自分の都合に合わせてスケジュールが組みやすくなりました。
試験自体について。
科目Aは午前問題と大きくは変わっていないので、過去問題を網羅していれば解ける問題が多かったです。
対して科目Bは内容が大きく変わっていました。
大問の選択が廃止され、全問回答することになりました。
大問の選択に悩むことがなくなって良かったです。
そして元々存在していたネットワークやデータベースの問題などが出題から除外されています。
仕事であまり接することのない分野の問題が軒並み削除されたので私にとっては朗報でした。
出題内容の8割がプログラム問題となったため、普段からプログラムに接している人にはかなり易しい問題だと感じました。
筆記試験から内容がかなり変わっているので、午後問題が苦手だった方は今一度受けてみてはいかがでしょうか。
2024年10月には試験要綱にDX関連が追加されるようなので、避けたい方は早めに受けることをオススメします。
以上、感想でした。