突然ラルヴァがザラスの門を開いた理由を考えます。
アガルタ関連についても考えます。
寝ながら考えていたので他の人の考察などの外部情報は一切入れていません。
FE無双風花雪月のストーリーネタバレを含みます。
あくまで個人の考察です。正解を求める主旨ではありません。
プレイ時の方針についてはこちら
なぜラルヴァはザラスの闇へ向かったのか
本題から書いておきます。
なぜこのような考えに至ったのかは後述で全部書いておきます。
ザラスの闇に幽閉されているエピメニデスを取り戻したかったから
エピメニデスが登場したのはザラスの闇へ入った後です。
ということはエピメニデスがザラスの闇に存在していたと考えられます。
ラルヴァからエピメニデスの人格が発現した可能性はありますが、それならばザラスの闇に行く必要がありません。
ザラスの門を開いた際にいたのはラルヴァとソロンです。
原作のようにザラスの闇に閉じ込めたい敵がいません。
そこで考えたのは「シェズごとザラスの闇に送り、エピメニデスがシェズの身体を乗っ取った状態でザラスの闇から脱出する」という目的です。
ザラスの闇に送りたい対象はシェズです。
シェズは魂を引き継ぐための器であり、エピメニデスの力を持っています。
エピメニデス自身は幻影体となっており本来の力は持っていません。
エピメニデスは本来の力を持つシェズの身体を乗っ取ることでザラスの闇から出る手段を得ようとしたのではないでしょうか。
ソティスがベレト、ベレスと一体化することで実質身体を得た状態にしたのと同様だと思います。
級長3人は偶然巻き込まれた
シェズのみをザラスの闇へ送ればOKなので級長は不要です。
ザラスの門を開いた際に偶然付近にいたため巻き込まれました。
エピメニデスも想定外だったような発言をしています。
エピメニデスの目的は何か
エピメニデスはアガルタの民です。
本来の目的もアガルタの民とほぼ同じだと思われます。
若干違う部分もあるので整理しておきます。
女神と眷属を討つこと
アガルタの民と同じく女神と女神の眷属を討とうとしています。
女神に与する人間も敵です。
ラルヴァは記憶が無いですが「獣魔を滅ぼす」という本来の目的を達成するように組み込まれているようです。
アガルタの民としてベースとなる意志なのでしょう。
アガルタの民の存続
原作と無双の内容を見てみると、ナバテアもアガルタも長寿ではあるが寿命が尽きる日はいつか来るものだと思われます。
セテスは変身できなくなっていますし、インデッハは全盛期ほどの力が出せないという衰えがあります。
タレス、クレオブロスは身体の限界を察する発言があるので不滅の身体というわけでもないようです。
寿命があるということは時間を経るごとに人口も減ります。
繁殖する術がないのかという疑問はあるのですが、1000年前から同じ目的を持って統率するなら同じ人を生き永らえたほうがいいということでしょうか。
アガルタの民は同じ人物を生き永らえさせる方法を模索していたようです。
エピメニデスがシェズを造りだしたのは身体を乗り換え、エピメニデス自身の魂を継ぐため。
それはエピメニデスだけではなくアガルタの民全体に転用できる技術なのでしょう。
ザラスの闇から脱出するためにシェズの身体を乗っ取る必要がある
エピメニデス自身に目的があってもザラスの闇から出られないことには何もできません。
脱出するためにラルヴァにザラスの門を開かせたのだと思います。
なぜエピメニデスがザラスの闇にいるとわかった理由について。
二者間で何か引かれるものがあったのか、またはエピメニデスがザラスの闇に送られる一部始終をラルヴァが見ていたのかもしれません。
エピメニデスを助けるためにザラスの闇に行く必要がある。
そして器であるシェズの身体を乗っ取ることでザラスの闇から脱出することで本来の目的を達成しようとしました。
ザラスの闇に存在しているエピメニデスは幻影体です。
元々は身体があったのだと思うのですが、そちらは寿命で失ってしまったのかもしれません。
ザラスの闇は「魂の形を捕らえる牢獄」らしく、身体が朽ちても魂が彷徨い続ける空間だと解釈すると恐ろしいですね。
原作でソティスが恐ろしいものだと言うだけあります。
シェズの育ての親は何者なのか
無双ではあまり語られなかったシェズの育て方の親について。
得られる情報としては以下の通り。
- シェズは幼いときに拾われた
- シェズは村人と接する機会が少なかった
- 育ての親は教養があり、魔道に通じている
- 育ての親は亡くなっている
他の情報も併せて考察してみます。
アガルタの民の裏切り者
育て親はアガルタの民の裏切り者説。
他にも考えていたのは
- ただの魔導士
- エピメニデスの部下
なのですが、ただの魔導士ならシェズを村人と接する機会を減らす必要があるのかという疑問があります。
育てられていた頃は特別な力を使うことが無かったので、相当察しが良くないと行動制限に行きつかないと思います。
軟禁するタイプならそうなるかもしれないくらいです。
エピメニデスの部下だった場合、亡くなるということ自体が失態になります。
シェズの監視が完全になくなってしまいます。
そもそも育てなくてもエピメニデスを取り戻せればいいのに、それもしていません。
部下でもなさそうです。
そこで行き着いたのがアガルタの民で、しかも裏切り者。
なぜ裏切り者なのかというと「エピメニデスをザラスの闇へ送った本人」だと思っているからです。
または一派。
エピメニデスをザラスの闇へ閉じ込めた
ここからはシェズの育ての親がアガルタの民という仮説に則って進めていきます。
なぜエピメニデスをザラスの闇に送ったと思ったのか。
ザラスの門を開くためにはアガルタの民の核を使用します。
手順を知っているのもアガルタの民です。
では理由も無く仲間の命を使って同族であるエピメニデスをザラス送りにするのか?という疑問があります。
疑問に対してそれっぽい理由をつけるなら「シェズを助けるためにエピメニデスをザラス送りにした」かなと思います。
裏切り行為ならアガルタの民の核を使っていても違和感は少ないかと。
もう一個理由があります。
アガルタの民がシェズと会った時の反応です。
敵対している感じがしないです。
ミュソンにはエピメニデスの力を使っていることがバレているのに恨まれる様子でもありませんでした。
エピメニデス自体とは敵対しておらず、シェズが攻撃してくるから一般的な敵程度なのでしょうか。
完全に敵と認知するのはシェズの育ての親が出てきたときなのかもしれません。
「想定外の事故」の流れ
エピメニデスはシェズを造った。
その際にシェズにはベースとなる人格であるラルヴァをインストールしていた。
エピメニデスの魂を追加でインストールさせる前に裏切り者によってエピメニデス自身がザラスの闇に送られてしまった。
裏切り者はシェズ(人格はラルヴァ)を連れ出して逃げた。
連れ出される記憶はラルヴァに残っているようです。
青白い影はアガルタの民の誰かを指しているのでしょう。
死因は寿命かもしれない
育ての親の死因について。
もし裏切ったのならば報復を受けるような事件が起きないとも限りません。
しかしシェズからの話によれば「亡くなった」くらいの情報で殺されたという感じがしません。
特に変わったことはなく亡くなったような雰囲気です。
死因は寿命が尽きて亡くなったと思っておきます。
理由ですが、先述しているようにアガルタの民が長寿であっても寿命が尽きる可能性があります。
エピメニデスのように魂の循環という秘術を使用しない限りは身体はそのままなので、身体の限界が来たと私は見ています。
ある意味人間らしい最期ではないでしょうか。
シェズは何なのか
シェズはスキルに「造られしもの」とあるように、アガルタの民に造られた存在です。
ここからはシェズについての情報をまとめます。
エピメニデスの器
エピメニデスに言われている通り、シェズは器です。
エピメニデスの魂を移すために造られており、本来はエピメニデスとして生きる予定でした。
目的のために造られた人間という意味ではシトリーに近い存在です。
事前にベースとなる人格、ラルヴァをインストールしたと先述していたことについて。
エピメニデスは魂を移す前にあえてベースの人格を入れていたのだと思います。
PCで例えると
エピメニデスは記憶であるHDD、ラルヴァはOS+プリインストールという分け方です。
僕が「僕」になるということは、ラルヴァがエピメニデスの魂を受け取って本来のエピメニデスになるということでしょう。
アガルタの民に近い構造の人間
シェズはアガルタの民と全く同じ構造とまではいきませんが、近しい構造をしています。
瞬時に空間転移できる能力はアガルタの民しか使用できません。
ワープやレスキューと違う点は「転移の対象に自身を選べる」ことです。
シェズはエピメニデスの力を使うことができ、自身を移動させる能力もあります。
ほぼアガルタの民ですね。
変身能力についてですが、エピメニデスの魂を継いでいないだけで力は持っています。
どちらかというと「力の解放」のほうが正しいのではないかと思ってます。
タレスやソロンのように全く別の姿になるわけでもないですし。
覚醒時の紋様や装飾が出ているから変身だと言われれば、まあ、それはそう。
クレオブロスとの違い
コルネリアことクレオブロスについて。
ストーリーを進めていて一番引っかかりました。
なぜ正体を現さないのかと。
なぜ自身の力で転移をして逃げなかったのかと。
理由を考えてみたのですが、クレオブロスもエピメニデスのように魂を引き継いでいるのではないでしょうか。
つまりコルネリアの身体がクレオブロスの本体であり、変身で別の姿になることができないということです。
エピメニデスと違うのは、魂を引き継いだ先が地上の人間であること。
アガルタの民とは違う身体になってしまったので転移ができなくなってしまったと考えれば辻褄は合いそうです。
なぜクレオブロスだけコルネリアに化けるという手段をとらなかったのか。
時列的にはクレオブロスがコルネリアとして潜入したのがタレスが成り代わるよりも昔です。
その時期はまだ化けるという技術が作られておらず、地上の人間に魂を引き継がせることで潜入したと考えられます。
ほぼ妄想ですが、どうですかね。
無間の瞬動とは何か
アガルタの民の瞬間移動は全部「無間の瞬動」だと思います。
そんなに特別な力ではないです。(アガルタ基準)
先述したように自身を転移させる能力です。
ベレト、ベレスと一緒に転移する場面もあったので他人も転移させることもできるようです。
便利すぎる。
無間と聞いて最初に思ったのは「無間地獄」。
天刻の拍動の読みは「てんごくのはくどう」なので「天国」。
名前が天国と地獄で対照にしているのかなと思いました。
天刻の拍動の読みについては以下参照
-
FE風花雪月インタビュー vol.2-2【フォドラの世界ができるまで 後編】〜フォドラに魂を与えた緻密な設定たち〜 – Nintendo DREAM WEB
フォドラの大地に“存在感”を与えた 緻密な世界設計とキャラクターたち 世界の背景から人物たちの発する一言まで、さまざまな部分で垣間見える、作り手のこだわり。
www.ndw.jp
剣はどのようにできているのか
折角なのでもう一つの能力である剣についても考えてみます。
わかっていることは任意で剣を発現させることができ、手を放すと消えてしまうとのこと。
アガルタの技術で作られた謎素材と言えば終わる話なのですが、ちょっと近そうな素材がありまして。
タイタニスのことなんですけど。
タイタニスは珪砂でできた身体です。タレス談。
あのガチガチなアーマーが砂とは考えづらいのですが、アガルタ製の特殊な砂なんだと思います。
シェズの剣も砂状になっていて、魔力を通すか何かをして剣型に固形化しているんじゃないかなという一意見です。
これなら手を放せば魔力による固形化が解除されて消えたように見えるかもしれません。
その砂がどこから出てきたかという話もするとシェズの身体の一部か、砂自体が魔力の結晶といったところでしょうか。
シェズの過去を時列で考えてみる
上記で考えていたことをまとめます。
時列で並べてみます。
- エピメニデスがシェズを造る
- ベース人格であるラルヴァをシェズにインストール
- とあるアガルタの民がシェズを助けようとして裏切る
- 裏切り者が他のアガルタの民の核を使ってエピメニデスをザラスの闇に送る
- 裏切り者がシェズを連れて逃げる
- 裏切り者が村人と接する機会を制限した状況でシェズを育てる
- 寿命が尽き、裏切り者が亡くなる
- シェズは傭兵として生きることになる
という流れになります。
これが私の予想です。
シェズの役割について
無双の世界においてシェズは何の役割があったのかという話です。
戦争に何か影響があるのか
シェズの存在は戦争に影響がないです。
あくまで各国の長に連なる駒の一つなので勇将として存在することはできるでしょうが、所属国を勝利に導く力はありません。
そこがベレト、ベレスとの大きな違いになります。
シェズがいることで「灰色の悪魔がフォドラの趨勢を変えない、別の世界線」を描くことができます。
しかも無双の世界は級長三人とも国の長として就いています。
手法は違えども、三人とも国をまとめあげる能力は優秀です。
悪く言えば互角です。
互角の戦いをずっと続けることになるのが無双の世界になります。
そういう意味ではストーリーが中途で終わるのも致し方ないと思います。
ずっと攻防を続けることになるので。
王国ルートのエーデルガルトが正気に戻らなければ、他のルートよりは終戦が早いかもしれません。
灰色の悪魔の重要性
無双の世界で灰色の悪魔は傭兵として生き続けることになります。
同時に傭兵のままだと戦況を変える大きな力にはならないことがわかります。
原作のように灰色の悪魔が教師になり、級長と対等以上になることで戦況を変えられることが示されているのだと思います。
無双でもとんでもない戦力として強調されていますが、教師になるともっとすごいよという話。
先述したように級長同士は互角です。
灰色の悪魔が教師として存在することで、選んだ国が他国より頭一つ抜き出ることができるのでしょう。
原作の紅花ルートでは三国の長が揃っている状態でしたが、ベレト、ベレスがいることによって帝国が勝利しています。
原作はどのルートでも強い一国に統一されてしまいますが、三国が互角にぶつかり合うよりは良い結果なのかもしれませんね。
一通り書き終わって
疑問に思っていたシェズとアガルタの民について考え、まとめました。
すべてのルートをクリアしましたが曖昧な情報が多く、これが正解と言えるような考察ができているわけではありません。
しかし、その曖昧な情報を繋ぎ合わせて「こういうことかもしれない」と考察することは楽しいです。
今回の考察については、できるだけ矛盾が生じないように可能性を組み合わせることが楽しかったです。
ゲームで遊ぶだけじゃなく、考察をするのもまた一興です。
これからも楽しんでいきます。
2023/6/10
無双ソティスについて考察しました。
2023/6/18
女神の眷属化について考察しました。