今更な話ではありますが、メモとして残しておきます。
FE無双風花雪月のストーリーネタバレを含みます。
あくまで個人の考察です。正解を求める主旨ではありません。
以前の考察はこちら。
無双ソティスについて考察するきっかけ
先月、ファイアーエムブレムヒーローズにて無双ベレスが実装されました。
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何か新情報がないか期待したのですが、残念ながらありませんでした。
せっかくの機会なので無双のソティスについて、考察をまとめておきます。
あくまで個人の考察なので、一説として楽しんでいただきたく。
無双のソティスについて
無双でソティスが出てきたのはシェズと一騎打ちしていた時です。
灰色の悪魔が窮地に陥った際にソティスが灰色の悪魔の身体をを乗っ取りました。
ソティス自身が話す機会は主にシェズとの一騎打ち、灰色の悪魔との会話です。
話す機会が少ない分、得られる情報も少ないです。
原作との言動の違いに困惑された方もいるのではないでしょうか。
私は「なぜ原作と違うのか」という点で気になったので、今回は深堀りをしていきます。
原作との比較
まずは原作と無双のソティスを比較します。
原作のソティス
初登場時
灰色の悪魔とソティスが初めて会話したのはルミール村に滞在していた時です。
級長と出会う前です。
この時点ではソティス自身の名前を忘れており、ほぼ記憶がありません。
性格
古風で威厳のある口調をしていますが、性格は子どものように溌剌としています。
感情豊かなので怒ったり、自身は幽霊ではないと癇癪を起こすことがあります。
公式情報でも「感情に富み、表情をころころと変える」と書かれています。
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英雄紹介 FEヒーローズ
英雄 傭兵上がりの教師 ベレト 登場タイトル ファイアーエムブレム 風花雪月 シャロンが語る 傭兵上がりの教師…
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個人的な解釈ですが、感情を灰色の悪魔とソティスの2人分を請け負っているため感情をコントロールできていないのだと思われます。
記憶
初期は自身の名を知らないほどに記憶がありません。
過ごしているうちに少し記憶を取り戻します。
自身が神祖であること、ナバテアの歌を歌い聞かせていたこと、赤き谷に住んでいたことを思い出しますが、具体的な記憶は戻りません。
アガルタの民についても記憶が無い状態です。
しかしトマシュを怪しんだり、モニカのことが気になったりしているので感覚的に敵であることは判別できるようです。
無双のソティス
初登場時
灰色の悪魔と会話するより前に、ソティスが灰色の悪魔の身体を乗っ取りました。
灰色の悪魔とソティスが初めて会話したのは士官学校時代から2年後になります。
ソティスと話すタイミングが原作と大きくズレていることが原作との違いに影響を与えていそうです。
性格
無双のソティスは懲罰的な性格をしています。
ソティスが話す内容は大抵シェズ関係なので物騒な物言いになりがちという可能性はありますが。
原作の感情に富んだ性格と比べると、かなり落ち着いています。
原作から2年経っている分が影響しているのでしょう。
灰色の悪魔と協力関係はないようで、利害が一致していれば手を出すという感じです。
アガルタの民のことを「地虫」と呼んでおり、明確に敵と認識できるようです。
記憶
原作より具体的に自身が神祖である自覚があります。
本能的な部分は取り戻しているような言動をしています。
しかし記憶については原作と大して変わりません。
ソティスがなぜ灰色の悪魔の中に存在しているかについても分からないままです。
知る機会が無いので当たり前です。
原作と性格が異なる理由
原作と無双の情報を基に、無双のソティスについて考察していきます。
そもそも時列が違う
原作との一番大きな違いは、ソティスが登場したタイミングです。
原作は級長に出会う前からソティスと会話していました。
対して無双は2年後です。
無双のソティスのほうが2年長く存在しているということになります。
無双ソティスのほうが長く存在している
原作のソティスは士官学校時代の4月~1月の約10ヵ月間、灰色の悪魔と過ごしました。
無双のソティスは灰色の悪魔と過ごしたのはエピソード1つにつき一ヵ月換算とすると、灰色の悪魔が仲間にならないルートで最短8ヶ月ほど。
仲間になるルートだと本編以降も存在することになります。
無双のソティスは原作ソティスの2年後である分、本来の神祖の性格に近づいていると私は考えています。
つまり、本編の後もソティスはさらに神祖としての自覚が強くなるのではないでしょうか。
無双ソティスが本来の性格に近い
無双のソティスは基本的に尊大な態度です。
無双ソティスに対して冷たい印象を持った方がいるかもしれません。
しかし私は原作ソティスの性格のほうが特殊なのではないかと感じました。
なぜかというと原作ソティスは無双より早く目覚め、人格が曖昧な状態で士官学校での生活を過ごしているからです。
過ごした環境から、そして灰色の悪魔の感情が豊かになったことから多大な影響を受けています。
環境からの影響を受けていない無双のソティスが本来の性格、つまり生前の神祖の性格に近いのではないでしょうか。
そもそも生前の神祖の性格について話されたことは無かったはずです。
慈母だとか、誰にでも優しいなども明言されていません。
本来は尊大で、逆らう者は許さない性格かもしれませんね。
神の機嫌を損なわせて理不尽な行動を起こされても不思議ではありません。
ギリシャ神話関連の話を読むと特にそう思います。
原作ソティスも無双ソティスのようになっていた可能性がある
原作のソティスはザラスの闇から脱出するために、そして士官学校の生徒を助けるためにベレト/ベレスへ神祖の力を渡しました。
このような決断ができたのも環境からの影響が大きかったからでしょう。
灰色の悪魔が士官学校の教師になったことはソティスにとっても大きな分岐点となりました。
もし灰色の悪魔が士官学校に入ることがなければ、原作のソティスも無双のソティスに近い存在になっていたと思われます。
懸念点として挙げたいものは原作ソティスとのペアエンドです。
ソティスが再度姿を現し、ベレト/ベレスと長い年月を共にすることになります。
年月を重ねるごとにソティスは本来の神祖の性格に近づく可能性があります。
しかし、原作のソティスは長い年月が経っても本来の性格には戻らないでしょう。
感情豊かなベレト/ベレスと、その仲間から影響を受け続けていくからです。
一通り書き終えて
ソティスが無双と原作で性格に差異が発生しているのは時間経過の違い、環境の違いが影響しているという考察でした。
ソティスは神という存在です。
しかし聖人君子ではありません。
神だからこそアガルタの民のような地虫は罰しますし、フォドラの地を焼き払うこともします。
そう考えると原作のソティスがザラスの闇で言っていた「欠片も女神らしゅうなかったやもしれぬが」というのは、女神が人間と同等に接することが女神らしくなかったという意味かもしれません。
原作も無双も同一人物なのに違いがあって面白いですね。
以上です。お疲れ様でした。
2023/6/18
女神の眷属化について考察しました。