SNSでの時間をより穏やかにしたいと思ったことはありませんか?
特にX(旧Twitter)では、過激な発言や不快なポストが日常的に目に入り、本来楽しいはずのSNS体験を台無しにしていることが少なくありません。
今回は、積極的なブロック機能の活用によって、自分にとって快適なタイムラインを目指した1年間の体験談を紹介します。
快適なタイムライン作りへの第一歩
「見ていて不快になる環境を少しでも改善したい」
その一心で私がブロック作業を本格的に始めたのは昨年の2024年7月からです。
当時、インプレゾンビ(他者の投稿に執拗に反応し続ける迷惑アカウント)や過激な発言をするアカウントが急増し、タイムラインが不快なコンテンツで埋め尽くされていました。
私はブロック作業を効率化するためにExcelやPower Automateを活用して自動ブロックツールを作成し、本格的なブロック活動をスタートさせました。
ツール作成時の記事はこちら。
おすすめタブを最初に表示させない方法も試しています。
ブロック戦略の進化と効果
当初はインプレゾンビのみを対象としていましたが、3ヶ月ほど続けた結果、完全な撲滅は難しいことが明確になりました。
最初から予想はしていましたが、実際にやってみないと分からないので試した結果です。
当時の記事はこちら。
しかしちょうどそのタイミングでXの規約変更があり、インプレゾンビの出現自体が減少することになります。
そこで私はブロック対象を変更することにしました。
新たなブロック対象としたのは「タイムラインに出てきて欲しくないアカウント」です。
特に以下のような内容を投稿するアカウントをターゲットとしました。
- 過激な発言
- 人の不安を煽るポスト
- 誹謗中傷
- 指図するような内容
- デマや極端な意見
このようなアカウントは、特に選挙期間中に顕著に増加していました。
私が継続的にブロック作業を行った結果、前年の衆議院選挙では不快なポストで溢れていたタイムラインが、1年後の参議院選挙では驚くほど平和になりました。
これは過激な発言をするアカウントを大量にブロックしたことで、それらのポストや関連する議論がタイムラインから除外されたためです。
約13,000アカウントをブロックした時点から効果を明確に実感し始め、現在は継続的なブロック作業によって快適なSNS環境を維持できています。
効率的なブロック手法
ブロック対象を見つける効率的な方法として、私は以下の手順を確立しました。
- ブロックしたいアカウントを1つ特定する
- そのアカウントの認証済みフォロワーを全てブロックする
- プロフィールに怪しい内容があるアカウントがあれば、そこから芋づる式に展開する
最も集中的に作業した時期には1日1,000アカウントをブロックし、1年間で合計56,000アカウントにまで達しました。
現在は当初ほどの労力は必要なく、メンテナンス程度の作業で環境を維持しています。
目標と成果
私の最終目標は90,000アカウントのブロックです。
これは日本のX認証済みユーザーの約3割に相当する数字です。
現在の中間目標は60,000ブロックとしていますが、すでに56,000まで進んでいるため、達成は間近です。
インプレゾンビをブロックした38,000アカウントと合わせると、最終的には約100,000アカウントのブロックを目指しています。
これらの数字はあくまで目安であり、厳密な計算に基づいたものではありません。
効果については、実感として13,000アカウントをブロックした時点から明らかな変化を感じ始めました。
この数に達した時点で、タイムラインの質が目に見えて向上し、ブロック作業の価値を強く実感できるようになりました。
多様性と快適さの両立
「大量のブロックにより多様な意見に触れられなくなるのではないか」という意見があるかもしれません。
私のブロック対象はあくまで「過激な発言」をするアカウントです。
ノイズを減らすことで、以前より有益な情報を発信しているポストを見つけやすくなりました。
また、あるアカウントをブロックすることで、そのアカウントのポストに紐づいた別のポストもタイムラインに流れてこなくなるため、連鎖的に不快なコンテンツを防ぐ効果もあります。
結果として自分が閲覧する情報の質が向上し、より心地よいSNS体験ができるようになりました。
今後の展望と課題
この方法は効果的ですが、最大の課題は「労力がかかること」です。
単調な作業のため自動化は必須ですが、Xのレイアウト変更に合わせてツールを修正する必要があり、技術的な知識がない方には難しい面があります。
私が作成したブロックツールを配布することも検討しましたが、Xのレイアウトが変わるたびにツールの修正が必要になり、一般ユーザーへの提供は現実的ではありません。
現在は以下の選択肢を検討中です。
- AIブラウザを活用した自動ブロック(まだWindows OSに対応していないものや高額なサブスクリプションが必要なケースもある)
- Google Chrome拡張機能によるブロック自動化
まとめ:自分らしいSNS環境を取り戻すために
今のXは、かつてのTwitterとは異なり、議論や言い合いがメインになっている印象があります。
朝の挨拶や好きなものの共有といった穏やかな使い方には息苦しさを感じることもあります。
しかし、自分にとって理想的なSNS環境は自ら作り上げることができると私は信じています。
56,000のブロックを経た現在のタイムラインは明らかに快適になりましたが、完璧な環境構築への道のりはまだ続いています。
過激なアカウントは大幅に減少したものの、今もタイムラインに出現することがあります。
引き続きブロック作業を続けながら、より効率的な方法を模索していきたいと思います。
自分だけの快適なSNS環境を作り上げたい方にとって、この記事がヒントになれば幸いです。
より良いSNS体験を実現するための一助となることを願っています。