前回の考察の量が増えすぎたので分けました。
女神の眷属についての考察もします。
FE風花雪月、FE無双風花雪月のストーリーネタバレを含みます。
あくまで個人の考察です。正解を求める主旨ではありません。
前回の考察はこちら。
灰色の悪魔の見た目が変化する条件を考える
原作、無双どちらもストーリーの中盤で灰色の悪魔の見た目が変化します。
原作のソティスはベレト/ベレスに力を渡して姿を消しました。
対して無双のソティスが存在したままなのに灰色の悪魔の見た目が変化しています。
今回は原作と無双の異なる点を確認しつつ、ベレト/ベレスの見た目が変化する条件について考えます。
ソティスが一回でも身体を乗っとると見た目が変化する
無双の灰色の悪魔も原作と同様に見た目が変化しました。
しかし見た目が変化した際の状況が原作と異なります。
まずはソティスの消滅が見た目の変化に影響しているのか考察してみます。
原作と異なる点
なぜ原作のソティスは消滅したのでしょうか。
全ての力をベレト/ベレスに渡したから。
ベレト/ベレスと一体化したから。
このあたりが要因だと思います。
無双ではソティスが灰色の悪魔の身体を乗っ取っても消滅していません。
そして無双のソティスは全ての力を灰色の悪魔に渡しているようにも見えません。
あくまでソティス自身の力を奮っています。
一体化については一時的にしているように見えますが、その後にソティスが分離しています。
分離後に元の見た目に戻っていませんし、消滅もしていません。
灰色の悪魔に全ての力を渡さなくても、一体化状態を解除しても見た目が変化したままになっています。
ソティスが消滅することは灰色の悪魔の見た目が変化する条件に含まれていないようです。
次に原作と同じ点について考えてみましょう。
原作と同じ点
原作と無双で同じ点としては、一時的でもソティスと灰色の悪魔が一体化していることです。
一度でも、一瞬でも一体化すること。
それが灰色の悪魔の見た目を変化させる要素だと私は思っています。
あくまで「要素」であり、灰色の悪魔の見た目を変化させる「条件」ではありません。
なぜなら一体化という条件に当てはまらない存在があるからです。
それが女神の眷属という存在です。
女神の眷属も見た目が変化し、長い年月をかけて髪全体が緑色になっています。
しかし灰色の悪魔のように神祖と一体化したとは考えにくいです。
神祖が逐一幽体離脱をしていないでしょうし、神祖自身の紋章石を体内から取り出して他人に埋め込むようなことは不可能でしょう。
灰色の悪魔のような一体化をせずに、一体化に近い状態にするにはどうすればよいのでしょうか。
女神の眷属は女神から生み出されているので、女神から何かしらの施しはされているはずです。
見た目が変化する条件の一つを考えた
ここからは私の仮説です。妄想です。
上記を踏まえて考えた条件がこちら。
神祖と契約する。
契約です。
原作でザラスの闇から出るために契約した、無双のソティスが灰色の悪魔を乗っ取る際も契約したと考えています。
女神の眷属も同様、過去に神祖と契約したのではないでしょうか。
契約したことで女神の眷属となり、見た目が変化し、長い年月を生きることになった。
と、私は考えています。
以降は神祖と契約することが見た目を変化させる条件の一つとして話を進めます。
女神の眷属がどのように生み出されるのか
神祖と契約することが眷属化の条件と述べましたが、もうひとつ条件があると思っています。
体内に紋章石がある。
体内に紋章石がある状態で、神祖と契約することで女神の眷属になれるのではないでしょうか。
これなら女神の眷属にも、灰色の悪魔にも当てはまります。
枢機卿の儀式は神祖との契約を模している
参考にしたのは銀雪ルートです。
ラスボスマップでセテスから枢機卿になる際の儀式について説明があります。
枢機卿は主の僕として尽くすために、紋章石の欠片と血を呑み込んでいます。
紋章石の欠片は教会が保管しているものの一つであり、紋章の指定は無さそうです。
セイロスの紋章石だとレアが自身の紋章石を砕くことになってしまいますし。
血については、主の僕というなら本来は神祖の血が妥当です。
しかし神祖の身体が不在なのでレアの血を与えられているのでしょう。
ここでセテスやフレンの血を使うことは考えにくいですし、もし使われたとしてもラスボス戦で枢機卿が白きものの姿になるのは不自然です。
紋章石は欠片なので紋章としての効力は低く、レアの血に宿っているセイロスの紋章が優先されたのではないでしょうか。
その結果、枢機卿が白きものに近い姿になったのだと私は考えています。
この枢機卿の儀式は単なる教会のルールではありません。
枢機卿は主の僕であり、信者や教団員とは一線を画しています。
一般の教団員に紋章石を呑ませるはずがありません。
秘密裏にしてまで行われている儀式なので重要な意味を持っているのでしょう。
もしかすると神祖との契約の際に行われた儀式を模しているのかもしれません。
血に紋章を宿しているかは眷属化の条件に入れていない
紋章を宿す血は見た目が変化する条件から外しています。
紋章石を身体に入れる時点で大紋章を宿す血になると思っているからです。
紋章石が体内にあるのに紋章を持たないという状態は考えられません。
炎の紋章石を持っていたシトリーもベレト/ベレスと同じように炎の大紋章を宿していたのでしょう。
髪色に緑が入った時点で年齢が止まる
女神の眷属と呼ばれる人物は元々緑色の髪ではありませんでした。
元の色は金髪です。
セイロスは原作のムービーでも金髪でしたね。
ラルヴァ外伝でキッホルとセスリーンの髪色も確認することができます。
キッホルも金髪で毛先に緑色が入っています。
セスリーンも同様に元は金髪です。
金髪はナバテアの民全体で共通する髪色なのかもしれません。
ここで考えられるのは、ナバテアの民全員が女神の眷属というわけではないということです。
ナバテアの民は紋章石を持っている一般人です。
そのナバテアの民の中で、神祖と契約した者のみが女神の眷属という特別な存在になります。
そして神祖と契約した時点で髪の色が変わり始め、年齢が止まります。
これならセスリーンが幼いままで見た目の年齢が止まっていることにも説明がつくかと思います。
キッホルが大人の姿で年齢が止まっているのは大人になってから女神の眷属になったから。
セスリーンが幼い姿で年齢が止まっているのは幼い年齢で女神の眷属になったから。
神祖が最後に作った女神の眷属であるセイロスも大人の女性に成長するまでは一般のナバテアの民だったのでしょう。
眷属化を解除する方法
女神の眷属となる条件は
- 神祖と契約している
- 体内に紋章石がある
の2点だと予測しています。
条件のどちらかを満たさないようにすれば女神の眷属という状態を解除できると思います。
唯一解除できているのが紅花ルートなので、そちらを基に考えてみます。
神祖との契約を解除する
契約を解除する方法がわからないですし、そもそも契約が解除できるようにできているのかが不明です。
原作ではソティスが消滅しているので、契約解除の交渉もできません。
太古の昔に神祖が眠りについた後も女神の眷属は変わらず存在しているので、今まで契約解除がされたことはなさそうです。
ソティスとのペアエンドか、無双のソティスなら存在したままなので契約解除を要請できるかもしれません。
とは言ってもペアエンドした上で解除の要請はしづらいし、無双ソティスが要請を受け入れるとは思えません。
もう一方の条件を満たさないようにするほうが現実的でしょうね。
体内の紋章石を壊す
レアを討った後にベレト/ベレスの紋章石が消滅し、元の姿に戻りました。
あたかもレアを討ったことが要因のように見えますが、レアが炎の紋章石に影響を与えたとは思っていません。
女神の眷属を討つことで紋章石が壊れるならば、事前にセテスとフレンを討っている時点で壊れているはずです。
また、マクイルとインデッハが残っているので女神の眷属が全滅したわけでもありません。
レアが炎の紋章石が壊れるような施しをするとも思えませんし、むしろレアが死んでも炎の紋章石が残るようにするはずです。
ではなぜ炎の紋章石が壊れたのか。
私は神祖の力を使い果たしたから炎の紋章石が消滅したからだと考えています。
エーデルガルトとのペアエンドで「その戦いの中で傷つき、神祖の力まで失うこととなった」という情報があります。
レアを討つ時点で天刻の拍動を使い切っていたり、重傷を負っていたりしたのかもしれません。
炎上した城で女神の眷属とゴーレムとの激戦というのもありますが、事前に死んだ状態から5年間という期間で生き返らせるほどに紋章石を酷使しています。
壊れるには十分な負担だと思います。
比較対象としてセスリーンがいます。
セスリーンは長い期間眠る体質になってしまっていますが元々は力を酷使し、回復が必要だったからです。
ベレト/ベレスが生き返らせるレベルの回復を5年間で終わらせています。
かなり早いです。
その上で他のルートよりも短期間の侵攻と最終決戦の重傷が重なり、回復こそはできたものの紋章石は負荷に耐えられず壊れたと考えられます。
ナバテアの民の紋章石が壊れたら死にますが、ベレト/ベレスは心臓があります。
そのお陰で元の見た目に戻ることができたのでしょう。
神祖との契約は恐らく残っています。
灰色の悪魔の見た目が変化する条件のまとめ
今まで書いたことをまとめます。
灰色の悪魔の見た目が変化する条件
- 体内に紋章石がある
- 神祖と契約する
女神の眷属化も条件は同じです。
変化を解除する方法
瀕死の重傷からの高速復帰など、紋章石に重い負荷をかけ続ける。
紅花ルート以外でも天刻の拍動を酷使し、瀕死の重傷からの超回復を繰り返せば紋章石が壊れるかもしれません。
ベレト/ベレスがそこまでしたいかは微妙な話ですが。
一通り書き終わって
今まで女神の眷属化について曖昧な認識しかなかったので、改めて条件などを考察しました。
本編で出ていない情報を妄想で補っている部分があります。
あくまで一説、二次創作のひとつとでも思っていただければと思います。
私はこれで溜飲が下がったので満足です。
また気になる点があったら追記するかもしれません。
長々とした考察を読んでいただきありがとうございました。
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